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「デザインの視点から外国人のおもてなしを考える」第3回IGUDセミナーを開催

2019年4月12日、市谷DNPプラザで開催しました第3回IGUDセミナーのレポートをさせていただきます。

IGUDとは、IG(インフォグラフィックス:情報の可視化)と、UD(ユニバーサルデザイン:誰もが利用可能なデザイン)を融合し、“すぐに、だれでも、みてわかる”を実現したデザインメソッドです。

2019年以降、国際的なスポーツイベントの開催や観光客の増加、また入管法の改正など、「インバウンドへの関心・重要性」はますます高まっていくと考えられますが、今回は、外国の方々に対してどのように情報を提供し、おもてなしを行えばよいのか、「デザインの視点から考える」をテーマにIGUDセミナーを実施いたしました。

外国の方々を招き、わかりやすさについて議論するパネルディスカッションに加えて、彼らに直接相談ができる相談会(グローバルサロン)も開催。インバウンドに関心のあるクライアント様を中心に約70名の方々にご参加いただきました。

講演「DNPが考えるインバウンド・IGUDとは」

株式会社DNPコミュニケーションデザイン 東京第1企画本部 第1ディレクション部 部長 松川雅一

IGUDの1年間の取り組みとIGUDの本質、訪日外国人の爆発的増加とその実態、食品パッケージに見るおもてなし施策について解説させていただきました。

パネルディスカッション「外国人の視点からわかりやすさを考える」

当事者である外国の方々5名(中国、台湾、タイ、インドネシア、アメリカ)に登壇いただき、出張版インバウンド向けリサーチを実施。日本に来た時に困ったことや、日本と海外の文化の違いをデザインの観点から紹介いただきました。

特に日本の交通サインが外国人にはどのように見えているか、〇×マークに関する認識の違いなど、私たち日本人が常識的に使っているものが、実は彼らには全く伝わっていなかったという発見もあり、アンケートでも目からウロコが出たという意見が多く寄せられました。

多言語ソリューションの一つとしてインバウンド向けリサーチをご紹介
DNPの多言語ビジネスチームと外国人ネットワークが連携。当事者である外国人を対象にグループインタビューなど各種調査を行い、日本人とは異なる視点からプロモーションをプランニングしていきます。

ワークショップ

株式会社チューブグラフィックス 代表取締役
木村博之様

外国人観光客が最も分かりにくさを感じている飲食店でのコミュニケーションを想定し、串カツ屋さんの定番サインである「二度漬け禁止!」を、IGUDの原則を使ってビジュアル化するワークショップを実施。木村様に講評いただきました。

IGUDサービスのご紹介

グローバルサロンによるインタビューやネイティブデザイナーによる制作など、実際の事例を交えてDNPの多言語ソリューションをご説明しました。また、おもてなしBookやSNS施策などインバウンド向けの新しいサービスをご紹介しました。

DNPは、ますます多様性への理解が重要となっていくこれからの社会において、より多くの方々が利用可能で、使いやすく、優れた機能を享受できる製品やサービスの開発・普及に努めることによって、ユニバーサル社会の実現に寄与していきます。

今後もデザインという切り口において、ユニバーサルデザイン・IGUDメソッドを通じて、社会の課題解決に努めて参りますので、是非お気軽にお問い合わせください。