「カタログ」ではなく、エンドユーザー視点で作る「デザインガイド」へ。施主様から支持されるコミュニケーションツールづくり
ケイミュー株式会社様 〜施主様向け読本「デザインガイド」〜
外装建材のリーディングカンパニーであるケイミュー様のカタログリニューアル。
これまでの販売支援ツールとしての「製品カタログ」から、施主様も含めたより幅広いコミュニケーションツールへと、新たな顧客体験(CX)の設計から行うプロジェクトでした。
効率化や使いやすさといった機能性だけでなく、カタログを受け取った瞬間からケイミューを採用するまでの顧客体験をより満足度の高いものに変え、「家づくりで頼りになるケイミュー」という印象の獲得を狙いました。より施主様のインサイトをくんだコンテンツを盛り込むことで、今まで以上に商談で役に立ちつつ、施主様からも支持されるツールとしてご提案し採用いただきました。
Background
「施主様に説明しやすい、施主様が理解しやすい」カタログづくりとは
家づくりを取り巻く市場は、施主様の趣向の多様化や、自らの考えを反映させたいという傾向があり、施工までの打合せの長期化・複雑化が浮上してきている状況にあります。
そのような中で、いかに「ケイミュー」のことを認知いただきつつ、使いやすさも兼ね備えた機能性も持たせられるか。どのようなコンテンツがあれば施主様の興味をひき、共感いただけるのか、その具体的なアイデアのアウトプットをケイミュー様はお求めでした。
Solution
選ばれるためのヒントは「施主様の生の声」にあり
CX向上のためのスタート地点は施主様のインサイトにあると考え、近年中に家を建てた施主様に対して調査を実施。家づくり開始から外壁材決定までのフローと、そのときどきの気持ちと行動をプロットしたカスタマージャーニーマップ(CJM)を作成し、施主様のインサイトの視覚化から取りかかりました。
マップ内で施主様の気持ちの落ち込む接点を課題点ととらえ、その落ち込みを抑止したり、持ち上げられないか?という視点で、今回の媒体の編集構成に落とし込んで解決策を導き出しました。
その結果、「カタログ」ではなく、読みたくなる「読本」にして家づくりのモヤモヤを晴らすことが施主様、ひいてはベンダー支援につながると結論付け、「1冊ですべてがわかる、実践的な参考書として役立つ外観づくりのガイド本」をご提案しました。
Result
読本の完成後、ご担当者様には「目指したい媒体が完成した」と喜んでいただきました。品質においても、ケイミュー様社内やユーザーである施主様・ベンダーに展開後、どこからも不備を指摘されることはなく、高く評価いただきました。
- 2023年5月時点の情報です。