渋谷と札幌、2つの街をバーチャル空間で表現、リアルに再現したXR空間の制作
大日本印刷株式会社/一般社団法人 渋谷未来デザイン様/宮下公園パートナーズ様/株式会社コーセー様/札幌駅前通まちづくり株式会社様/札幌市様 〜バーチャル空間CG制作〜
VR(仮想現実)、AR(拡張現実)、MR(複合現実)など、リアル(現実)とバーチャル(仮想)の融合によって、現実の地域や施設が持つ価値や機能を拡張させ、生活者に新しい体験価値を提供し、地域創生につなげる「地域共創型XRまちづくりPARALLEL CITY(パラレルシティ)」として、現実の空間である東京都渋谷区立宮下公園(以下、宮下公園)、北海道札幌市北3条広場(以下、北3条広場)を舞台としたバーチャル空間を開発しました。
Background
リアルとバーチャルが連動する「PARALLEL CITY」
大日本印刷(以下DNP)は、リアルとバーチャルの融合を実現する「XR(eXtended Reality)」の技術を活用し、自治体や施設管理者公認の空間を構築・運用する「XRコミュニケーション事業」を推進しています。私たちDNPコミュニケーションデザインでは、このXRコミュニケーション事業の舞台となる、宮下公園と北3条広場のバーチャル空間のCG(コンピューターグラッフィクス)制作を行いました。
Solution
現実空間のXR化、バーチャル空間の表現
空間設計は、DNPが世界株式会社※と連携して行い、現実の宮下公園、北3条広場をバーチャル空間上に高精細に表現しました。
インターネット上に公開し、どなたでもPCまたはスマートフォンからアクセスできるよう、DNPコミュニケーションデザインでは軽量・最適化された空間CGの制作を行いました。
これらのバーチャル空間では、利用者は自身の分身となるキャラクター(アバター)を選んで、24時間365日、自由に散策できます。同時参加しているユーザー同士が音声で会話できるほか、この空間で撮影した写真や動画をSNSで共有することができます。また、「楽しい」「素敵」などの自身の感情をスタンプ画像として空間上に表現できる「エモート機能」により、ユーザー同士のより深い交流につなげていきます。
※世界株式会社は、2019年にDNPと資本業務提携したC株式会社のグループ企業です。
Case株式会社コーセー様
「DECORTÉ Purple Lightup 2022 × MIYASHITA PARK」
現実の宮下公園で開催されたコーセー様の期間限定イベント「DECORTÉ Purple Lightup 2022」のイルミネーションを、バーチャル空間上でも開催。
バーチャル空間では各エリアに散りばめられたパープルリボンプロジェクトの取組みや、イルミネーション装飾をご体験いただき、リアルとバーチャルの両方で楽しむことができるイベントにすることが求められていました。
Webブラウザアプリというデータ容量などの制限が厳しい条件下で、リアルイベントの再現がどこまで可能であるか、また、バーチャルならではの表現や演出をどのように付け加えられるかがポイントとなりました。
これまで培ってきた軽量で品質の高い3Dモデル制作のノウハウを活かし、リアル展示されている象徴的なオブジェや装飾を可能な限り数多く再現し、リアルイベントの印象から離れないよう留意したうえで、地上から湧き上がる光の粒やリアルでは設置できないライトアップなど、バーチャルならではの表現を盛り込みました。
PURPLE RIBBON PROJECT | DECORTÉ(コスメデコルテ)公式オンラインブティック
Result
リアルとバーチャルの公共空間を連動させることで、より多くの生活者への啓発活動が行えました。
また、パープルリボン運動における パープル・ライトアップ実施施設※の事例として、リアルだけでなくバーチャル空間もご紹介いただけました。
- 内閣府 男女共同参画局 令和4年度実施施設
- 2023年5月時点の情報です。