多様性理解勉強会 第12回「DAISY(デジタル録音図書)」

講師

公益財団法人 日本障害者リハビリテーション協会 参与
西澤達夫様

プロフィール:DAISY(Digital Accessible Information System)/EPUBフォーマットのデジタル教科書・教材自動製作システムの開発に長く携わる。
2017年6月より公益財団法人 日本障害者リハビリテーション協会に所属し、現在は障害者のリハビリテーションに関する情報収集・提供をしている。

西澤様
西澤様(写真2列目中央右)とDNPのメンバー

テーマ

マルチメディアデイジーによる「読み」の支援

  • [読みの困難]について
    健常者と読みが困難な方には文字を読む際の視線の動かし方に違いがあり、健常者が4~5文字に注視し、スラスラと読み進められるのに対して、読みが困難な方は“まとまり”をとらえることができず、1~2文字を見るため内容の理解が困難で時間もかかってしまう。また、文字がにじんだり、揺らいだりして見えるとのこと。

対談内容

  • 日本障害者リハビリテーション協会について
    • 事業内容
  • 特別な支援を必要とする子どもたち
    • 発達障害とは
    • 読みの困難さとは
  • ICTによる支援
    • 現状の支援と、ICTによる読み書き支援の比較
  • デイジーについて
    • デイジーで期待される効果(デイジーポッドの体験)
    • デイジー教科書の普及状況
    • デイジーの種類と特徴

受講者感想

読みが困難な方に見えている、文章のイメージが印象的でした。“まとまり”をとらえることができなかったり、滲んだり揺らいだりして見えるとのことです。
教育に限らず、生活するうえで何かを得ようとするとき、私たちは「理解して→ニーズと照らし合わせ納得して→欲しいと思う」といった工程を踏むと思います。そのため、商品には「説明」が添えられ、私たちはそれを「読む」。
工程の土台となる「読む」を、誰もが負担なく行えるべきだと思いました。それを叶えるマルチメディアデイジーが、今後、より普及してくれれば、と、西澤様のお話を聞いて思いました。
情報発信に関わる側としても、拡大の一助となれるよう努めたいです。

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