多様性理解勉強会 第20回「ほじょ犬」
講師
NPO法人 日本補助犬情報センター 専務理事兼事務局長
橋爪智子 様
NPO法人 日本補助犬情報センター 理事
松本江理 様
プロフィール:
橋爪智子 様
米国Pet Partners協会「AAT Coordinator Course」他修了
スカイツリータウン施設UDアドバイザー
日本ファンドレイジング協会准認定ファンドレーザー/社会貢献教育ファシリテーター
国交省交通事業者向け接遇ガイドライン作成等検討委員
1997年にAAT(Animal Assisted Therapy)に出会う。2000年からは京都大学経済研究所勤務の傍らボランティア活動を続け、2002年身体障害者補助犬法成立の年より現職。5/22補助犬法成立の歴史的瞬間、国会議事堂内で当事者の方々とともに立ち会う。現在は小6娘と小3息子の二児の母であり、子どもへの社会貢献教育・UD教育にも力を入れている。
松本江理 様
日本聴導犬パートナーの会 副代表
内閣官房ユニバーサルデザイン2020評価会議 委員
社会福祉士
3児の母。幼少時の高熱の影響で進行性難聴となり、23 歳でほとんどの聴力を失う。1995 年の結婚を機に、聴導犬との生活を始める。
最初のパートナー美音(みお)・2 代目ブランカと共に啓発活動を行い、2002 年の「身体障害者補助犬法」の成立に寄与。現在は、3 代目のチャンプと共に、障害当事者講師として、学校・企業などで聴導犬・補助犬への理解を求める活動を行っている。
著書に「教えてもっと、美しい音を」(アーティスト出版)、「聴導犬・美音がくれたもの」(ハート出版)など。
テーマ
「ほじょ犬」と共に多様性理解を考える
講演内容
- 「日本補助犬情報センター」の活動(橋爪さま)
- 全国合計で1061頭活躍している、3種類の「ほじょ犬」
- 身体障害者補助犬法 と 受け入れ拒否の現状 - 「聞こえないってどういうこと?」(松本さま)
- 普段入ってくる聴覚からの情報 と 聴導犬によるサポート
- 補助犬になるまでの道のり - 松本さまと聴導犬チャンプとのデモンストレーション
受講者感想
●今日学んだこと・講演で印象に残った言葉は?
- ほじょ犬を見かけたら、かわいがったり関与せずに、あたたかく見守ろうということ。また犬ではなく人を見ましょうということ。
- 耳の聞こえない人は外から見ても障害がわからない、ということ。パンフレットにあった、日本補助犬情報センターが必要なくなる社会を目指すというようなことが書かれていたのがとても印象的でした。
- 「障害理解」は知見だけでなく、かかわり合う機会がないと進まない。
●講師へメッセージ
- なんとなくしか知らなかった補助犬について理解を深められたことに感謝します。また、それを家族や周りの人に伝えようと思いました。(実際、すぐに同僚に話しました。)
- 盲導犬は何度か見たことがありますが、聴導犬はTVでしか見たことがなくリアルでは初めての体験でした。私自身、犬が大好きで会社にプードルが居ること自体を喜んでいましたが、松本さまから「お仕事中の状態」と改めて聞き、反省した次第です。世の中このような認識の人間が多く、障害者のみなさまにご迷惑をおかけしている状態だと想像できますので、今回のような勉強会は非常に有益と感じました。