多様性理解勉強会 第24回「感覚過敏」
講師
感覚過敏研究所 所長
株式会社クリスタルロード 代表取締役社長
加藤 路瑛 様
2006年2月生まれ。千葉県出身。
小さな頃から働くことに興味を持つ。中学1年の6月、12歳の少年が開発して社長を務めている「ケミストリークエスト」というカードゲームに出会い、12歳でも社長になれることを知る。親子起業を広めるために起業を決意。
子どもを理由に「今」をあきらめない社会を目指し、子どもの挑戦を応援するメディア運営や講演活動などを行う。現在は、自らの課題でもある「感覚過敏」をテーマにし、感覚過敏がある人たちがくらしやすい社会になることを目指して、「感覚過敏研究所」を立ち上げ、感覚過敏の啓蒙、商品開発、研究に力を注いでいる。
テーマ
感覚過敏-五感にやさしいくらしを求めて-
講義内容
●感覚過敏とは?
感覚過敏の種類(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚)や、それぞれの特徴に加え、昨今よく耳にする“HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)”との違いについても説明していただきました。
●感覚過敏研究所の取り組み
3つの軸に沿って、感覚過敏研究所での取り組みをお話いただきました。
-3つの軸-
1.感覚過敏の啓発
2.感覚過敏に関する商品・サービスの企画・制作・販売
3.感覚過敏の研究
●五感にやさしい社会(感覚の多様性)
目に見えない“感覚”の困りごとを解決するために障害となるものや、それに対してどう対処していくか等、自身の経験も踏まえて五感にやさしい社会実現に向けてお話いただきました。
受講者感想
- 私は「感覚過敏」そのものについて知りませんでした。知らないことから、気づかないうちに偏見が生まれ誰かを傷つけてしまっていたかもしれないと思うと怖いです。でも、心配や同情などではなく「感覚過敏」という1つの資質・特徴をもった人なんだなとフラットに理解することの大切さを、この勉強会の場を通して改めて学んだ気がします。ありがとうございました!
- 感覚過敏に対するマークの普及活動の中で、加藤さんの「理解されればマークは不要になる」という言葉が印象的でした。特にこの「理解」というワードが重要に感じました。マークや感覚過敏について「知っている・分かる」だけでなく、今回の講演のように、感覚過敏やその多様性について「理解している」人が増えることで「共感」でき、自分を表現しやすい社会に広がっていくのだと思いました。