(一社)日本印刷産業連合会と産経新聞社が主催する「第74回 全国カレンダー展」(2023年)において、当社が制作に携わった作品が20点受賞しました。
全国カレンダー展は、1950年に始まり、「企業の文化的メッセージを伝えるコミュニケーション手段」「人々の生活空間に潤いを与える印刷媒体」といわれるカレンダーの印刷技術や企画・デザイン力、あるいは機能性や実用性に優れた作品を顕彰し、入賞・入選作品を一般公開するものです。
2023年のポイント
上位賞(経済産業大臣賞、文部科学大臣賞、経済産業省商務情報政策局長賞)、金賞、銀賞、奨励賞、あわせて20点の高い受賞数を獲得しました。
2023年の傾向では、withコロナを経て、新たな未来へ向けた夢や希望をブランドメッセージとして込めた作品が増え、共感を与えるカレンダーが並びました。
私たちの特長
幅広いコーポレート・コミュニケーションの中で、カレンダーは他のツールにはない独自の機能と役割を備えています。生活やビジネスのシーンで利用され、1年もの間、小さいスペースながらもステークホルダーに企業ビジョンやブランドメッセージを日常的に伝えることができます。
当社では、「カレンダー」を、ブランドを体験する重要なコミュニケーションツールと考え、カレンダーを起点とした各種タッチポイントの設計を行ったり、SDGs視点やツール有用性、トレンドなどあらゆる角度からカレンダーの在り方を追求し、価値あるカレンダーづくりをしています。
また、制作においては、デジタルを駆使した製版・画像技術と、印刷の現場で仕上りのクオリティを追究するアナログのこだわり、その両輪を、企画デザインを担う当社のアートディレクターが一貫して行っています。
入賞作品のご紹介
今回の入賞作品を一覧にまとめたPDF資料もございます。無料でダウンロードできますので、ぜひご覧ください。
資料のダウンロードはこちら経済産業大臣賞・金賞【第3部門】
株式会社DNPコミュニケーションデザイン
FLUCTUATION
「Fluctuation=変動」は、自然界の複雑なフォルムをミニマルに極め、シンボリックに表現することで、多様に変化し続ける自然の雄大な姿を再現しています。絵画から放たれた色彩を暦デザインに取り込むことでスタイリッシュな印象に仕上げました。
文部科学大臣賞・金賞【第2部門】
ミサワホーム株式会社様
アントニ・ガウディの生涯と筆跡カレンダー
ミサワホーム様では、長年にわたり偉人の筆跡カレンダーを制作しており、2023年は、7つの建築群が世界遺産に登録されているスペイン、カタルーニャの天才建築家アントニ・ガウディの手書き数字、文字、スケッチなどを集め、筆跡カレンダーに仕立てました。
経済産業省商務情報政策局長賞・金賞【第2部門】
株式会社シグマ様
2023 SIGMA カレンダー
シグマ様のレンズを使用し撮影された国内外の写真家作品より厳選編集されたカレンダー。自然のありのままを映しだす精密なるクオリティーを再現するべく、通常オフセット印刷に銀インキを入れることで、写真の立体表現に奥行きを生みだしました。
日本製紙連合会賞・銀賞【第3部門】
papernica ‒ぺぱにか‒様
季節を奏でる ピフポフカレンダー
友だちと一緒に、家族と一緒に、季節を奏でてコミュニケーションがうまれる『ピフポフカレンダー』。『ピフポフ』は紙でできた楽器(アコーディオン)で、演奏方法は、ぽんっと押すだけ。ひとりでも演奏できます。カレンダーに練習日や演奏会の日をメモしてお楽しみいただけます。カレンダー部分は万年カレンダーとなっており、いつからでも始められます。
日本マーケティング協会賞・銀賞【第2部門】
ダイキン工業株式会社様
2023年カレンダー AIR よりそう空気
ダイキン様の事業に関係の深い空気「AIR」をテーマとしたシリーズ企画です。写真家マルコ・ボッティジェッリとデザイナー三木健氏のコラボレーションにより撮影当時の空気感を可視化した独自のダイヤグラムを作成し、それぞれのページに掲載いたしました。アートディレクションは三木健氏(2016亀倉雄策賞)で、恒例の「お天気マーク」は統計をもとに日本気象協会が独自技術で解析し作成したものです。より空気感を表現するための特色(補色)を採用しました。(表紙、2月)
全国中小企業団体中央会会長賞・金賞【第3部門】
mumea様
Seasonal Handkerchief 2023
繊細にうつりゆく季節の美しさを、日常に取り入れ、生活に華やかさをプラスできるフロシキタイプのファブリックカレンダー。自然の万華鏡のような作品が、日々移ろい景色が変わっていく、私たちの暮らしにそっと寄り添います。タペストリーのように飾ったり、風呂敷のように包んだり、さまざまな使い方ができます。
日本印刷産業連合会会長賞・金賞【第1部門】
株式会社新学社様
棟方志功カレンダー
クリアインキを用いて、版画作品の一部を透過させたカレンダーです。絵柄は版画のメインとなる墨をあえて使用せず、季節感を意識した色紙の透過により写し出された作品は、棟方志功の力強い独創的世界観をより一層モダンなものに感じさせます。表紙の書画「夢」は、紙の地色を活かしながら、白インキのみで表現し、風合いのある意匠性の高いものに仕上げました。
日本印刷産業連合会会長賞・金賞【第2部門】
住友林業株式会社様
住友林業の森
日本各地に広がる個性豊かな社有林風景の中から、訪れる季節や時間によって変化する「森の多彩な表情」を捉えた写真を選びました。エコロバインドに黒紙を使うことで高級感にもこだわりました。
審査員特別賞(長嶋正光賞)・銀賞【第1部門】
旭化成株式会社様
DISCOVERY OF WONDER
想像を超えた大自然の造形美を発掘していくという写真編集のもと制作されたカレンダー。特色黒を使用し写真に重厚感をもたらすとともに、動画を活用したクロスメディアの仕掛けを行うことで、躍動感あふれる「進化し続ける地球の新たな輝き」を演出しました。
金賞【第1部門】
コーニングジャパン株式会社様
Luminary
初めにビッグバンが起こり、元素の塵が生まれた。それが集まり惑星となり、そして銀河が創られる。衛星が廻るその中心に私たちの住む青い地球が存在する。コーニングガラス美術館所蔵作品の中から「Luminary」が織りなす万物誕生の軌跡を表現しました。
金賞【第3部門】
株式会社DNPコミュニケーションデザイン
2023 MOON CALENDAR
日玉がなく、月の満ち欠けだけで暦を記すカレンダーです。金と銀の2色インクのみを用いて「不変の月」を表現しました。ネイティブアメリカンの人々が季節を知るのに呼称する各月の月名とともに、新しいインテリア・アートカレンダーをお楽しみください。
銀賞【第1部門】
横浜ゴム株式会社様
All Roads Lead to Home
「すべての道は家路へと通ず」。困難を乗り越え、決して「希望」をあきらめず、さまざまな路面を走破する“YOKOHAMA RED”に平和への願いを込めました。世界中の人々の人生の数だけ「家路」があるからこそ、ひとは旅を続けるのでしょう。
銀賞【第1部門】
電源開発株式会社様
FUTURE BEYOND -To a New Era-
電源開発様(J-POWER)が新たに策定した「J-POWER "BLUE MISSION 2050"」に基づき、“新たな時代のスタート”を感じさせる希望の光に満ちた風景で構成しています。夜明けのブルーの空が印象的な写真とタイポグラフィで表紙をデザインしました。裏面はスミを2度刷りし、写真がより映えるような仕様にしています。
銀賞【第1部門】
OMデジタルソリューションズ株式会社様
MORE ADVENTURES
2021年にオリンパス株式会社の映像事業部門が独立した新会社として発行される記念すべきカレンダー。OM SYSTEMフォトコンテストのカレンダー部門優秀作品にて編集構成され、ブランドストーリー“人生にもっと冒険を”の世界観をお届けします。
銀賞【第2部門】
西松建設株式会社様
色採 vol.4
日本各地の風景写真家 佐藤尚氏の撮る絶景から日本の伝統色を集める写真カレンダー。タイトルは色を採取するという意味から「色採(SIKISAI)」としました。
銀賞【第2部門】
西松建設株式会社様
modern nature
風景写真家 佐藤尚氏の撮る日本の自然と暮らしが共存する心象風景をテーマに、「自然と寄り添い次世代に繋ぐ暮らしを造る」西松建設の姿を重ねた“modern nature”シリーズ。インテリアとして生活に馴染む現代版掛け軸カレンダーです。
実行委員会奨励賞
株式会社GM INVESTMENTS様/株式会社守谷商會様
MORITANI ART CALENDAR 2023「L'air duvoyage」福島唯史 作品集
洗練された色彩感覚と大胆な色面構成によって、詩情豊かに作品を描きだす洋画家・福島唯史(ふくしまただし)氏の作品集です。独自のマティエール(絵肌・材質感)探究により培われた、重厚な中にも清澄な空気感が漂う作品集をお楽しみください。
実行委員会奨励賞
三機工業株式会社様
Earth as Theater
地球を舞台に繰り広げられる生命のステージ。人と動植物が響きあって心地よい環境で生きるシーンを描きました。「カイテキ」を創り続ける三機工業様の想いをお伝えするとともに、100周年に向けた新しい時代の幕開けを感じさせるようなデザインです。下記のリンクから作品のメイキング動画を視聴できます。
実行委員会奨励賞
株式会社ニッスイ様
Nissui Calendar 2023
ブランドシンボルを一新、タグライン「まだ見ぬ、食の力を。」を導入、社名を「株式会社ニッスイ」に変更した最初のカレンダー。イメージフォトとテキストによる12か月のオリジナルストーリーで、ブランドの世界観を表現しました。