Works実 績

[ドバイ万博]デジタル技術により新たな展示手法を創出し、新しい体験を提供

大日本印刷株式会社
ドバイ万博日本館 「 Scene3:現代日本のテクノロジー」展示コンテンツ制作
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2021年10月~2022年3月に開催されたドバイ国際博覧会(ドバイ万博)の日本館「Scene3:現代日本のテクノロジー」に参画。ミニチュア写真家・見立て作家の田中達也氏によるミニチュア展示に最新技術を掛け合わせ、通常展示とは異なる新たな展示手法・鑑賞体験を提供しました。

Background最新技術で表現した体験型インスタレーション

大日本印刷(DNP)は、ドバイ万博の日本館のテーマ「Where ideas meet(アイディアの出会い)」に賛同し、 Scene1~Scene6で構成される同館展示エリアの「Scene3:現代日本のテクノロジー」と「Scene5:アイディアの出会い」に協賛。
Scene3では、国際イベントでも活躍しているミニチュア写真家・見立て作家の田中達也氏による「見立て」の世界に、DNPのデジタル技術を付加して展示。Scene5では、DNPと世界株式会社(CEKAI)の共創で日本館のフィナーレ演出を制作しました。
私たちDNPコミュニケーションデザインは、主に「Scene3:現代日本のテクノロジー」の制作を手がけており、私たちの持つデジタル技術を展示作品に加えることで、新たな展示スタイルを表現しました。

Solution見立てによるミニチュアの世界が動きのある作品へと変わる

「Scene3:現代日本のテクノロジー」紹介映像(2:27)

「Scene3:現代日本のテクノロジー」 では、日本のイノベーティブな取組みによって確立した技術やプロダクト、ソリューションを、田中達也氏の見立てによるミニチュア作品と、それを補足するデジタル技術や紹介映像で来場者に訴求しました。

「変幻灯」を使った作品では、光のパターンをミニチュア作品に投影することで動いていないミニチュアに動きを与える、という新しい発想の光投影技術で、人間の錯覚をたくみに利用した視覚体験を創出。ブロッコリーを自然豊かな森に見立てた作品では、木々が風で揺らぎ、森の上空をたくさんの鳥や動物たちが飛び回る様子を表現したり、中東の人々の民族衣装の素材の多くが日本製である事実をもとに、両者の特徴を生かして布で砂漠を表現した作品では、砂漠の砂紋に見立てたターバンの波上の起伏が、砂漠の風や暑さで揺らいでいるように見せました。
地震の多い日本の防災ソリューションや、日本ならではの音波を使った魚群探知システムなどの見立て作品が並ぶ海のエリアでは、プロジェクションマッピングを用いて、作品に押し寄せる波や海エリアを回遊する魚たちを表現しました。

また、中東でも人気の高い日本の漫画やアニメを題材とし、文化交流を街の交差点に見立てて表現した作品では、設置されたセンサーに手をかざして操作することで、作品内のミニチュアにセットされたカメラ視点を360°の視界で動かすことができ、ミニチュアの人の目線を体験できるようにしました。

独自の展示技術により新しい鑑賞体験が楽しめる展示物

Result

ドバイ万博参加パビリオンの中から「展示」「テーマ」「建築」の3部門への表彰が行われ、日本館は「展示」部門で金賞を受賞しました。

Team

クライアント
大日本印刷
ディレクション
DNPコミュニケーションデザイン
プロジェクションマッピング
DNPコミュニケーションデザイン
パノラマVR
DNPコミュニケーションデザイン
変幻灯
DNPコミュニケーションデザイン
DNPメディアアート
紹介映像
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