メーカー企業の販促担当者が知るべきプロダクト3DCGの現在地

メーカー企業では製品選定の主な場がカタログからWebへと移行し、情報提供の質が企業の競争力を左右する時代となり、プロダクト3DCGは単なるビジュアル制作の範囲を超え、販促の基盤となるデジタル資産へと進化しています。
高精度な質感再現やインタラクティブな製品体験、サンプルや見本帳のデジタル化、さらにはWeb3DやAR/VRへの展開など、BtoBメーカーの営業・マーケティングを支える3DCGの活用は確実に“素材DB(データベース)化”という新たなフェーズへと進んでいます。本コラムでは販促担当者が押さえておくべきプロダクト3DCGの現状を、DNPコミュニケーションデザイン(以下、DCD)の視点で解説します。
プロダクト3DCGは“販促の基盤”へ進化
かつてプロダクトの3DCGは「写真の代替」や「質感再現のための高精度表現」として使われる、いわば特別な選択肢でした。しかし現在のBtoBメーカーでは、静止画や動画、サンプル・見本帳のデジタル化、Web上でのインタラクティブな表現など、多様な場面での活用が広がりつつあります。特に企業が保有する3Dデータが素材DB(データベース)化され、販促・営業・制作のあらゆる場面で横断的に利用される流れが加速しています。3DCGは単なる見せ方の手段にとどまらず、企業の情報発信を支える基盤インフラへと進化しつつあります。
製品選定はWeb完結 ― 3D資産が製品情報設計の中心に
近年、製品選定の方法が劇的に変化しています。かつての紙カタログ中心の比較検討から、現在はWeb上で「事前理解と一次審査」がほぼ完結するスタイルへと移行しました。Web上でどれだけ製品を正しく魅力的に伝えられるかが企業の競争優位を左右するポイントになりつつあります。また、海外拠点への進出や代理店展開を見据える場合、3Dデータの一元管理はますます重要になります。従来の紙カタログに代わり、データベース化された「3D資産」を活用する企業が増加しており、3DCGはこうした次世代の製品情報管理において中心的な役割を担いつつあります。
3DCGを中心に広がる販促施策へ ― 資産価値の最大化
いまや3DCGは単発施策の素材ではありません。Webカタログや紙カタログ、動画や製品紹介、AR/VR展示から営業資料など、あらゆるチャネルで活用できる販促のハブとしてその価値が拡大しています。一度作成した3Dデータを多面的に展開することで、制作コストの最適化や展開スピードの向上も可能になります。3DCGを軸に据えることで、企業は「施策を横断した一貫した表現」を実現し、長期的な資産価値を最大化できます。

新しい表現がもたらす製品体験 ― 商談の質の変化
Web3D(WebGL・WebXR)は特別なアプリを必要とせず、ブラウザ上で立体的な製品体験を提供できる“新しい表現方法として関心が高まっています。加えて、デジタル見本帳やWebARといった技術により、“製品を360度回転させて確認”や“質感やサイズ感をリアルに把握”、“実空間に合成して設置イメージを確認”といった、従来の紙カタログや写真では伝えきれなかった体験価値を顧客に提供できます。これらの技術は「わかりやすさ」「納得感」「選びやすさ」を向上させ、商談の質そのものを大きく変えていきます。
Web3D(demo)
ユニットバス・シミュレーター

デジタル見本帳(demo)
壁材

床材

タイル

WebAR(demo)
オリジナル家電

“軽い・早い・キレイ” 、多用途に展開できるDCDのWeb3D
DCDのWeb3Dは、ビジネス現場での“使いやすさ”と“表現力”の両立を前提に設計されています。
- 軽い(軽量):高度な技術によりデータ容量を軽量化、Webや海外環境でも扱いやすくしています。
- 早い(高速):データが軽いため表示速度が速く、企画・営業の現場でもストレスなく活用できます。
- キレイ(高画質):軽量でありながら高解像度・高精細で、検討段階での“誤解やノイズ”を排除し、正確に伝わる品質を実現しています。
これらの特長により、DCDのWeb3Dはあらゆるデジタル販促シーンで“多用途に展開できる資産”として活用されることをめざしています。
これからのプロダクト3DCGと生成AIの付き合い方
製品選定の主な舞台がWebに移行し、プロダクト3DCGが販促インフラとして定着しつつある現在、次に訪れる大きな潮流は「生成AIとの共存」です。画像生成AIは驚異的な速さで進化しており、プロンプト入力だけでそれらしい画像表現を作り出すことができます。 販促担当者にとって、生成AIによる画像生成は思いもよらない“偶発性”を生み出し、アイデア発想の幅を広げてくれるものの、思い描いているイメージの画像を得ることは難しいでしょう。
一方で、プロのクリエイター(人)との対話による画像制作は、販促担当者の頭の中のイメージを満足するレベルまで具現化することができ、この両輪とうまく付き合うことが販促担当者のコンテンツ制作における指針になると考えています。 DCDはお客さまとのコミュニケーションを大切にしながら寄り添ったモノづくりを信条としています。強固なセキュリティを備えた制作環境のもと、「デジタル資産」として価値の高い、高品質な3DCGプロダクトを提供し続けています。

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3DCGソリューションに関するお問い合わせ
株式会社DNPコミュニケーションデザイン コンテンツDX本部
荒井 孝典/Takanori Arai
CGディレクター
フォトグラファーとしてキャリアをスタート。製品メーカーや通販カタログの撮影に従事した後、3DCG部門へ転身。静止画撮影で培った表現技術をデジタル領域に応用し、自動車、工業製品、住宅設備など、精度が求められる多種多様なCG制作を手掛ける。
現在はCGディレクターとして、3DCGを活用した次世代のデジタルコンテンツ制作を牽引している。
- 注釈2026年3月時点の情報です。
