Works実 績

「しまう」から「あける」へ。重視したのはインサイトをとらえた体験設計。

株式会社淀川製鋼所様
エンドユーザー向けコミュニケーションツール リニューアル
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淀川製鋼所様の「物置のカタログのイメージを変えたい」という想いからスタートし、これまでにない斬新なプランニングによって、潜在的な顧客層にアプローチしました。キーになったのは、ユーザーインサイトの調査と分析。さまざまなタッチポイントを自由に行き来するユーザーが何を望んでいるのかを的確にとらえ、最適なタッチポイントで、最適な内容をお届けする体験設計を行いました。

Background製品のポテンシャルを発掘し、ブランドに新たな魅力を。

同社の主力商品「ヨド物置」は、確かな信頼と実績に裏打ちされた国民的ブランド。これまで、その商品ラインアップを紹介する総合カタログも、「ヨド物置」の収納品質をアピールするコンセプトで作られてきましたが、ご担当者様からは、「まだ見ぬ製品のポテンシャルをアピールしたこれまでにない視点のカタログをつくりたい」というオーダーがありました。そこで私たちは、「生活者が”物置”に求めていることって、本当は何だろう?」を探ることから着手しました。

Solution答えは「顧客体験」の中に。

ユーザーインサイトを探るため、私たちは「物置の購入を予定しているユーザー」に向けたインタビュー調査を重ねて実施。その結果、意外な実態が明らかになりました。 

一般的に、物置といえば「当面使わないものをしまい込む倉庫」という受動的なイメージがありますが、実際に購入を考えている人たちは、「家族でこれからキャンプを楽しむために置いておく場所が欲しかった」とか「コロナ禍で新たな趣味としてガーデニングを始めたから用具を保管したい」といった、生活の楽しみをバックアップする能動的な商品ととらえていることに、初めて気がつくことができました。

そして、実際の顧客体験を起点にしたコンセプト「ワクワクへの扉を開けよう!」が誕生。物置から楽しさが溢れ出ているビジュアルにすることで、物置の新たな価値をユーザーに提案するカタログに生まれ変わりました。

物置に“ワクワク”が収納されたデザインにし、これまでの物置のイメージを払拭。

Result

調査をもとに、さらにカスタマー・ジャーニー・マップを策定し、カタログに留まらない、オンライン・オフラインを俯瞰したタッチポイントからのアプローチ設計も検討しており、引き続き淀川製鋼所様のコミュニケーション活動を幅広く支援していく予定です。
また、“生活の裏方”から“娯楽の舞台”という物置の新たな側面にスポットライトを当てることで、淀川製鋼所様のコーポレート・ブランド向上にも寄与していきたいと考えています。

Team

クライアント
株式会社淀川製鋼所様
プロジェクト管理
大日本印刷
プランニング
DNPコミュニケーションデザイン
ディレクション
DNPコミュニケーションデザイン
カタログ制作
DNPコミュニケーションデザイン